WORKS

2007

みなかみコレクション2007

2007年度に収蔵された作品です。

「仮想の森」

仮想の森_池田裕子

池田 裕子 / IKEDA Yuko

  • 2006年~2007年
  • F130号パネル、麻布、白亜地、油彩、額
  • 人の思い込みや記憶によって出てきた実際のものと違い形に面白みがあると感じ、その連鎖から広がっていく世界に入り込むような錯覚を、想像上の植物と、その延長からくる図柄を組み合わせ、装飾的な世界に表現しました。

「いたずら者」

いたずら者_石塚悦子

石塚 悦子 / ISHIZUKA Etsuko

  • 2007年1月
  • F150号 パネル、綿布、油彩
  • 二人は一緒に生活をしていて苔の生えるような倦怠期に入っていた。幸せといえば幸せだが、ぬるまっこくもあった。彼女は少し驚かせてやろうと、自身の絵を描いた布をかぶり彼の前に現れたが彼は気がついたのか気がつかないのか、呆れているのか心の底で笑っているのか。彼女には理解できなかったが、これが幸せということなのかもしれないとも思っただろう。

「born tree」

born tree_榮水亜樹

榮水 亜樹 / EIMIZU Aki

  • 2006年5月
  • F100号、アクリル、綿布、パネル
  • これは二枚の対になっている作品のうちの一枚で、頭にはえた二本の角をそれぞれのキャンバスに一本ずつ描いています。角は感情です。この絵の角は負の感情を、もう一枚の絵の角は正の感情を表現しています。

「空白の庭」

空白の庭_榮水亜樹

榮水 亜樹 / EIMIZU Aki

  • 2006年5月
  • F80号、ラメボールペン、綿布、パネル

「八重紅枝垂」

八重紅枝垂_荻野夕奈

荻野 夕奈 / OGINO Yuna

  • 2007年
  • F50号 キャンバス、油彩
  • 絵を描く時に、自分にとって特別な風景を思い出します。それは小さい頃探検して見つけた場所、近所の庭、ビデオで記録した場所、夢の中で見た風景などです。私はそれらを絵にしたいと思った時、なかなか期待通りにはいかず、いつも迷い、悩みます。線を描き、色を塗り、描き直す作業を同じ画面に何度も繰り返します。すると、段々と絵画における新たな風景が立ち現れてきます。それを見たとき、私は再び感動を覚えることができます。

「さくら、草」

さくら、草_荻野夕奈

荻野 夕奈 / OGINO Yuna

  • 2004年
  • S100号 キャンバス、油彩
  • 絵を描く時に、自分にとって特別な風景を思い出します。それは小さい頃探検して見つけた場所、近所の庭、ビデオで記録した場所、夢の中で見た風景などです。私はそれらを絵にしたいと思った時、なかなか期待通りにはいかず、いつも迷い、悩みます。線を描き、色を塗り、描き直す作業を同じ画面に何度も繰り返します。すると、段々と絵画における新たな風景が立ち現れてきます。それを見たとき、私は再び感動を覚えることができます。

「躑躅と虹」

躑躅と虹_荻野夕奈

荻野 夕奈 / OGINO Yuna

  • 2007年
  • F30号×3 キャンバス、油彩
  • 絵を描く時に、自分にとって特別な風景を思い出します。それは小さい頃探検して見つけた場所、近所の庭、ビデオで記録した場所、夢の中で見た風景などです。私はそれらを絵にしたいと思った時、なかなか期待通りにはいかず、いつも迷い、悩みます。線を描き、色を塗り、描き直す作業を同じ画面に何度も繰り返します。すると、段々と絵画における新たな風景が立ち現れてきます。それを見たとき、私は再び感動を覚えることができます。

「コマ送り/散歩」

コマ送り/散歩_小川千尋

小川 千尋 / OGAWA Chihiro

  • 2007年1月
  • F60号、パネルに綿布、白亜地、膠、顔料
  • 人と共に歩いている時、偶然足並みが揃うことがある。そのことに気付いてしまった時、笑えるような、どきっとしてしまうような感情が生まれる時がある。同じ形が並ぶ時、不思議な感情が生まれると思い、制作した。

「手のつなぎ方」

手のつなぎ方_小川千尋

小川 千尋 / OGAWA Chihiro

  • 2005年1月
  • F150号、パネルに和紙、白亜地、アクリル絵の具、オイルバー
  • 幼少の頃、両手にゴミ袋を抱え、階段を降りる母の手を何故だかつなぎたく、手をつなごうとした瞬間、私は階段を転げ落ちてしまった。右目の上に傷をおった。その傷は将来残るであろうと言われたが、今はその傷はない。そんなことをふと思い出し、制作した。

「クロンチョンタンゴ」

クロンチョンタンゴ_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2004年8月
  • W180cm H180cm 墨絵、襖に水彩紙
  • 私は作品を造る上で、とても大事にしていることがあります。それは、自分のいる場所、そこで出会う人々、聞こえてくる物音です。それらは、ただ過ぎようとする時間を気持ちにうめかえて、私の中のしわしわな管に、赤い血を流しこんでくれます。私のつくった作品は、その人達に対しての気持ちです。私も、自分の気持ちをうめていくことのできる絵というものを通して、見る人の持つ世界と、対話することができたら嬉しいです。

「ツブツブ」

ツブツブ_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2002年6月
  • W80.3cm H65.2cm アクリル、インク、油粘土、キャンバス

「爛々(ドローイングブレス)」

爛々(ドローイングブレス)_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2001年12月
  • W88cm H62.5cm トレーシングペーパー

「ひかり」

ひかり_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2007年2月
  • W273cm H184cm号 板、水彩クレヨン、インク

「魚になって」

魚になって_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2004年1月
  • W162cm H112cm 油彩、キャンバス

「生物たち」

生物たち_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2003年8月
  • W70cm H97cm 板、水彩紙、インク、墨

「美しい守り神」

美しい守り神_亀井友緒

亀井 友緒 / KAMEI Tomoo

  • 2007年
  • F100号 キャンバス、油彩

「植物」

植物_北島美月

北島 美月 / KITAJIMA Mitsuki

  • 2005年1月
  • F50号、キャンバス、油彩
  • ものは、その状況や見方によっていくらでも変化する。でも矛盾したいろんな側面を見るのは面倒だから、単純な見方ができるように人の手によって操作されているような気がする。矛盾しているものがあっても、自分に害がないなら、よくわからないし忙しいし面倒だからほったらかし。そういうことに疑問を持つ入り口を作りたいと思う。

「喜劇役者のステージ(花器)」

喜劇役者のステージ(花器)_北島美月

北島 美月 / KITAJIMA Mitsuki

  • 2005年1月
  • S30号、キャンバス、油彩
  • 「そこにものがある」という風景は、あっけらかんとした哀しさがある。その哀しさはある種の幸福感のようなものを生んでいると私は思う。

「ヒト・マチ」

ヒト・マチ_小林加奈子

小林 加奈子 / KOBAYASHI Kanako

  • 2007年1月
  • DVD-R(※映像作品)

「丘に咲く花」

丘に咲く花_河野里沙

河野 里沙 / KOUNO Risa

  • 2006年
  • H162cm W227.3cm キャンバス、油彩
  • 遠い遠い夢の世界に憧れを抱く女の子を描きました。風の音やみずみずしさを感じてもらえたらいいなと思います。すべてのものが優しく、冷たく、凛とした世界で感情をもたずに花のように静かに美しく生きていけたらいいのにという思いを込めました。

「第三の風景」

第三の風景_佐藤万葉

佐藤 万葉 / SATO Mayo

  • 2007年1月
  • H194cm W194cm、綿布、ジェッソ、油彩
  • この絵の風景は異なる三つの風景が重なってできています。何かと問題の解決は先送りにしたまま更新を繰り返し、すっきりしない日々に収拾をつけながらすごしています。人が動くときにはたらく力、自分ではどうしようもないもの、どうしようもなさに興味があります。

「胡蝶の夢」

胡蝶の夢_齋藤睦

齋藤 睦 / SAITO Mutsumi

  • 2006年~2007年
  • H1940cm W1300cm、パネル、綿布、白亜地、墨、油彩
  • 静かなものと、動きがあるものを描こうと思い、制作しました。

「while talking a nap」

while talking a nap_高尾雪野

高尾 雪野 / TAKAO Yukino

  • 2005年10月
  • H65cm W95cm、和紙、墨
  • 木もれ日の下の風景を描きました。昼寝をしている間の、のんびりとした時間について。作品は、木版画です。

「dive」

dive_高尾雪野

高尾 雪野 / TAKAO Yukino

  • 2005年11月
  • H95cm W65cm、和紙、墨
  • この作品は、旅行で訪れた先の海に着想を得ています。透明度の高さに驚き、また素晴らしいと思いました。水は場所によって様子が変わり、それぞれに魅力を持っているように感じています。作品は木版画です。

「絵を泳ぐ」

絵を泳ぐ_塚本智也

塚本 智也 / TSUKAMOTO Tomoya

  • 2006年
  • F150号、キャンバス、油彩
  • うつろい消えゆく存在を、絵画に留めることがテーマです。だまし絵的な要素を用いて、画面の中からモチーフが見え隠れするように描いています。

「眠り」

眠り_塚本智也

塚本 智也 / TSUKAMOTO Tomoya

  • 2006年
  • F150号、キャンバス、油彩
  • うつろい消えゆく存在を、絵画に留めることがテーマです。だまし絵的な要素を用いて、画面の中からモチーフが見え隠れするように描いています。

「パズル」

パズル_塚本智也

塚本 智也 / TSUKAMOTO Tomoya

  • 2006年
  • F150号、キャンバス、油彩
  • うつろい消えゆく存在を、絵画に留めることがテーマです。だまし絵的な要素を用いて、画面の中からモチーフが見え隠れするように描いています。

「光の集まり」

光の集まり_塚本智也

塚本 智也 / TSUKAMOTO Tomoya

  • 2006年
  • F150号、キャンバス、油彩
  • うつろい消えゆく存在を、絵画に留めることがテーマです。だまし絵的な要素を用いて、画面の中からモチーフが見え隠れするように描いています。

「カミフブキオンセン -ミナカミ-」

カミフブキオンセン -ミナカミ-_友政麻理子

友政 麻理子 / TOMOMASA Mariko

  • 2007年1月
  • インスタレーション
  • 「カミフブキオンセン」は家族が集まって、紙吹雪を切りながら、架空の温泉にまつわる物語を作った作品です。作られた紙吹雪が湯船のようなしつらえの中に満たされ、「オンセン」のインスタレーションになります。訪れた人は、その「湯船」に浸かりながら、それぞれの家族の作った物語をビデオで聞くことができます。「カミフブキオンセン」の物語のなかには、それを作った”家族の物語”がふんだんに盛り込まれています。

「drawings」

drawings-_仁科力蔵

仁科 力蔵 / NISHINA Rikizo

  • 2007年
  • 145.5×112cm/綿布、アクリル絵具
  • 森の中に入っていくと光と影の世界が広がる。しかしそれは、単なる白黒の世界ではなく、ここには間の色(グラデーション)が存在する。間の色は、不確かな存在ではあるが、そこには確かに存在している。それは、存在と不在、うえ(天)とした(地)の狭間のようなものである。この二つのドローイングは、対象の外的世界と自己の内的世界の間にある空間、そのグラデーションを表現した。

「隼」

隼_能丸督之

能丸 督之 / NOUMARU Tadayuki

  • 2007年1月
  • DVDインスタレーション、映像作品
  • 隼の羽ばたきの動きをループさせた映像です。羽ばたいている隼を色々なものが動いたり、点滅することによって表しています。隼に見せている全てのものは隼を描いているわけではなく、それぞれの部分の小さい物だけで表現されています。隼自体は何も描かれていません。見ているものの全体と部分の関係を考えました。

「untitled」

untitled_牧野真耶

牧野 真耶 / MAKINO Maya

  • 2005年1月
  • 227×130cm/パネル、和紙、胡粉、膠、藍、柘榴
  • 見えたり見えなかったり/あるようでないような見えていること以上の意味も以下の意味も持たせていません。見る人によって、見る時、見る距離によって、受ける印象が変わるように、イメージを限定しないようにしています。

「episode:IV」

episode:IV_皆川俊平

皆川 俊平 / MINAGAWA Shunpei

  • 2007年
  • F150号、ミクストメディア
  • 古代宗教の時代から、鏡は崇高なものとされ、また湖面と同様に「映すもの」として、神秘の対象であった。目に見える風景の可塑性、もしくは記憶の残滓のようなものもリアルの一端ではないか。私自身の直接体験から「美化された風景」を描いている。それは第4人称的、つまりは私自身の固有の体験に基づいていながら、もはや固有の風景ではない。しかし、誰も知らないのではない。感覚世界の中で共有され得る風景である。

「gastank」

gastank_溝渕将之

溝渕 将之 / MIZOBUCHI Masayuki

  • 2007年1月
  • F150号、油彩
  • 大学4年間住んでいた所の近くにガスタンクがありました。ガスタンクは巨大で、今にも転がりそうに思えました。もしかしたら何かの衝撃で爆発するかもしれません。でも、人々は平然とガスタンクの周りで生活しています。今日の社会はガスタンクのように便利さを追求します。しかし便利さを追求する余り、人々の生活は恐怖と不安の隣り合わせになっています。私は、その時感じた日常に潜む恐怖と不安を絵にしました。

「ダッピ」

ダッピ_吉増麻里子

吉増 麻里子 / YOSHIMASU Mariko

  • 2007年1月
  • H194cm W194cm、キャンバス、油彩
  • 光をいっぱいに浴びた明るいイメージに出て、彼女は興奮しているの。「暗くてあたたかいものから脱皮したのよ、とても開放的な気分よ。」世間知らずの彼女は今、とてもうわついた気持ちね。

「スルメイカ」

スルメイカ_吉増麻里子

吉増 麻里子 / YOSHIMASU Mariko

  • 2007年1月
  • H194cm W194cm、キャンバス、油彩
  • 「スルメイカ」を手にした途端、やってきたのはあのニオイ。たくさんの吸盤が付いたアシは乾燥してカサカサになっているけれど、それでも私をつかんでとり込もうとするのだ。

「世界と自分との調和をどのようにはかるのかントッチョ」

世界と自分との調和をどのようにはかるのかントッチョ_渡邊妥扇子①

世界と自分との調和をどのようにはかるのかントッチョ_渡邊妥扇子②

渡邊 妥扇子 / WATANABE Taoko

  • 2006年~2007年
  • P300号キャンバスを変型、絵の具にキャンバス、ステンレス網、石ねんど、紙、その他
  • この作品は、人が「芸術における絵画」というものを、意識する以前からあると思われる「描く衝動」、「描く行為」、「体を使った造形行為としての絵のあり方」を思考し、「マスクシリーズ」として制作を進めているものです。